9月27日(火)~10月1日(土)にShibuya WWW、WWW Xで開催する「爆音映画祭2016 特集タイ|イサーン」の予告編ができました!
爆音映画祭の新たな試みでイサーンを特集した企画です。タイの人間国宝によるモーラム・ライヴ、イサーン地方の映画&アピチャッポン作品の爆音上映、『バンコクナイツ』東京プレミア上映&stillichimimyaミニライヴで送る5日間!タイでもなかなか見れないプログラムとなっていますので、ぜひ渋谷WWWにお越しください。
本日、webDICEにてご紹介いただきました!
http://www.webdice.jp/dice/detail/5228/
前売り券はイープラス、ファミリーマートにて発売中!
プログラム、スケジュール、料金など詳細はこちらをご覧ください。
「イサーンの人々は、日常生活に生きているだけでなく、スピリチュアルな世界にも生きています。そこでは、単純な事柄が魔法になるのです。」
─アピチャッポン・ウィーラセタクン(映画作家・美術作家)
※『光りの墓』公式インタビューからの抜粋
タイの約三分の一を占めるイサーン地方。その文化は、もはやバンコクとは全く別物。アピチャッポンはそこを感覚的な場所 だという。イサーン人はすぐに踊り出す。農閑期、モーラム楽団はイサーン中を巡り、220Vの高電圧爆音スピーカーで朝まで8時間鳴らし続け、数千の客が 踊り狂う。世界中の音楽を掘りまくってきたSoi48の二人と出会ったとき、もうイサーンしかありません、と彼らは大真面目に言った。更に、バンコクの人 間には絶、対、に会わないというイサーン映画のキングの話もしてくれた。こうして、『バンコクナイツ』はイサーン映画になっていった。
爆音タイ、否、爆音イサーン映画祭”。ついに、楽園の全貌が明かされる!!
─富田克也(映画監督)
タイ音楽ことにイサーン人の音楽の素晴らしさは<自分達の音楽>を気負わず綿々とやっていることだと思います。 Soi48と組んで発表しているエム・レコードのタイ音楽アーカイブは、一個のアーティストの生(せい)を捉えたいと考え、同時に音楽のヤバさを示し、病 み付きになる人を増やしています。しかし一方で、モーラムにルークトゥン、あのようなソウル音楽を生み出す彼らは何者なのか?という問いを我々は常に抱い ています。音楽側から言えば、今回の爆音映画祭、そして空族『バンコクナイツ』で、その問いを解く手がかりが得られるはずです。ライブでは本物のモーラム が演じられます。これらの体験は、ただただ我々がこの先聴くタイ音楽をこの上なく豊かにしてくれると思います。
─江村幸紀(音楽プロデューサー/エム・レコード主宰)
2014年の吉祥寺バウスシアター閉館により、開催が途絶えていた東京での爆音映画祭。2016年は4月に恵比寿ガーデ ンシネマでの坂本龍一セレクションによるスペシャル・ヴァージョンの爆音映画祭をお届けしましたが、さらに特別仕様にチューンナップした爆音映画祭 2016の開催が決定しました。
今回はタイ。バンコクではなく、東北部のイサーン地方に焦点を当てた特集になります。タイの中でもイサーン地方は特別な 風土と歴史を持ち、その土地と時間がはぐくんだ独特の文化を育てています。誰もがイメージするタイとはまた別のものでありつつ、しかしそれがあることに よってタイの文化がさらに活性化する。タイへのアンチでもあり活力剤でもあるイサーンの音を是非今の日本に届けたいと思っています。
また、そんなイサーンの文化に『サウダーヂ』(2011年)で日本とタイとブラジルとの関係をリアルな視点から描いた映画製作集団「空族」 が注目しないはずはありません。彼らが数年がかりでタイと日本を行き来しつつ完成させた『バンコクナイツ』もまた、イサーンという土地と音楽なしにはあり 得ない映画になりました。今回の爆音映画祭では、東京でのお披露目を兼ねての『バンコクナイツ』東京プレミア上映を開催します。そして『バンコクナイツ』 に出演しているタイの人間国宝のミュージシャンたちも招聘し、「モーラム」と呼ばれるイサーン独自の音楽を生で体感するひと時を作り上げます。
そしてイサーン地方を題材にしてイサーンの音楽がふんだんに流れる、日本ではめったに観られない貴重なタイ映画を6本。タイから取り寄せてこのために字幕をつけての上映となります。そのセレクションにあたったのは日本へのタイ音楽の紹介者として活動を続けるSoi48のふたり。彼らの目と耳がとらえたタイの歴史が、爆音とともに東京に溢れ出すことになります。
さらにそれらのイサーン文化を背景に生まれた国際的映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの3作品を。最新作『光り の墓』の東京初爆音上映を始め、これまでの監督特集でもなかなか上映されることのなかった長編『アイアン・プッシーの大冒険』と中・短編で構成される 「アートプログラム」を。これらの作品を通し、タイの歴史と未来だけではなく、日本現在と未来とが同時に浮かびかがってきてくれたらと願っています。
─樋口泰人(boid、爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)