12月号第2週は青山真治さん、杉原永純さん、降矢聡さん、湯浅学さん、樋口泰人の記事を掲載。師走の慌ただしさから一寸逃れて読んでいただければ幸いです。
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宝ヶ池の沈まぬ亀 第6回 (青山真治)
今年から京都に仮寓を構えた青山真治さんによる日付のない日記「宝ヶ池の沈まぬ亀」第6回です。仙頭武則さんとともにプロデューサーを務める映画『はるねこ』(甫木元空監督、12月17日公開)にも出演されていたりりィさんの訃報を受け、無念と落胆の中、死生観という言葉が頭をもたげ――
YCAM繁盛記 第29回 (杉原永純)
山口情報芸術センター=YCAMのシネマ担当・杉原永純さんが日々の仕事や生活、同センターの催しについて記録する連載「YCAM繁盛記」第29回です。11月末~12月頭にインドネシアのジョグジャカルタで開催されたアジア映画祭に参加してきた杉原さん。映画祭の様子やセレクションを担当した日本映画のこと、そして現地で出会ったミュージシャン・Kill the DJことマルツキさんについて紹介してくれます。
映画川 『タンジェリン』 (降矢聡)
今回の映画川は、映画ライターの降矢聡さんに、来年1月に公開される『タンジェリン』(ショーン・ベイカー監督)について書いてもらいました。全編がiPhone5sで撮影されていることでも話題の本作は、浮気をした恋人とその浮気相手を捜すトランスジェンダーの娼婦、歌手を夢見る同業者の友人、アルメニア人のタクシードライバーの3人のクリスマス・イヴの物語です。ロサンゼルスの街を奔走あるいは徘徊する3人の姿を通して描かれているものとは――
樋口泰人の妄想映画日記 その20
boid社長・樋口泰人による業務日誌ときどき映画&妄想日記。今回は甲府や松本にある映画館とイヴェントスペースや『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』(リチャード・リンクレイター監督)のこと、いよいよ佳境に入ってきた『PARKS パークス』(瀬田なつき監督)の宣伝活動などについて記された11月中旬の日記をお届けします。
大音海の岸辺 第33回 前編 (湯浅学)
大著作集『大音海』の編纂を兼ね、湯浅学さんの過去の原稿に書き下ろしの解説を加えて掲載していく「大音海の岸辺」第33回は、この半年で相次いで亡くなった3人の音楽家にまつわる原稿をお届けします。まず前編では、7月16日に78歳で亡くなったアラン・ヴェガ(スーサイド)と、11月7日に82歳で亡くなったレナード・コーエンに関する原稿計8本を掲載します。
大音海の岸辺 第33回 後編 (湯浅学)
「大音海の岸辺」第33回後編は11月13日に74歳で亡くなったレオン・ラッセルの関連原稿3本を再録。そして湯浅さんに今回新たに書き下ろしてもらった解説では、音楽をとおして死を考えることはどういうことなのかが書かれています。