boidマガジン6月号第3週は明石政紀さん、渥美喜子さん、Soi48、土居伸彰さん、梅田哲也さん、五所純子さんの記事を、計6本7ページと盛りだくさんでお届けします。
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ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの著書『映画は頭を解放する』(勁草書房)やインタヴュー集『ファスビンダー、ファスビンダーを語る』(2013年に第1巻、昨年の8月に第2・3巻(合本)発行)の訳者・解説者である明石政紀さんが、ファスビンダーの映画作品について考察していく連載「ファスビンダーの映画世界」。今回からはドイツの作家マリールイーゼ・フライサーに影響を受けた、あるいは彼女の戯曲を映画化した2作品を取り上げていきます。まずはタイトルバックにフライサーへの献辞が記された『出稼ぎ野郎』(1968)について。同作はファスビンダー初期作品の中で公開当時に最も高い評価を受けた一方で、ファスビンダー自身はあまり気に入っていなかった作品のようで――
映画川『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』(渥美喜子)
今週の映画川は、渥美喜子さんが現在公開中のドキュメンタリー映画『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』(ダニエル・レイム監督)を紹介してくれます。50年代後半から約40年の間に100本以上のハリウッド映画の絵コンテを手掛けたハロルド・マイケルソンと、映画リサーチを行ったリリアン・マイケルソンの人生を追った本作。ふたりの仕事ぶりや業績を知ることができるだけでなく、その結婚生活に迫った”ラブストーリー”としても非常に見ごたえのある作品のようです。
微笑みの裏側 第17回 (Soi48)
世界各国の音楽を発掘・収集するユニットSoi48が、微笑みの国=タイの表と裏を紹介する連載「微笑みの裏側」。今回は7月に再発リリースする女性ルークトゥン歌手プムプワン・ドゥワンチャンについて。彼女の壮絶な人生もさながら、タイ音楽業界のイサーンVS中央タイ構造も踏まえてその音楽の魅力を紹介してくれています。
Animation Unrelated 第42回 (土居伸彰)
世界中のアニメーションの評論や上映活動を精力的に行なっている土居伸彰さんの連載「Animation Unrelated」。今回は先月末から25日間かけて回ったヨーロッパ出張のお話です。まずアイルランドでは来月末から『ブレンダンとケルズの秘密』が日本で公開されるトム・ムーア監督が在籍するアニメーション・スタジオ「カートゥーン・サルーン」を訪問。毎年訪れるクロアチアのザグレブ国際アニメーション映画祭では短編部門の審査員を務め、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭では世界各国のアニメーション映画祭にも変化をもたらすであろう発表と『夜明け告げるルーのうた』(湯浅政明監督)の最高賞受賞という大きなニュースがありました。
ほとんど事故 第33回 (梅田哲也)
梅田哲也さんによる「ほとんど事故」第33回目です。大声を出しながら近所を徘徊し続けるご近所さんのことと、その人の行動にまつわる考察です。
ツンベルギアの揮発する夜 第12回 (五所純子)
五所純子さんがコラージュした日めくりカレンダーに綴る日記連載「ツンべルギアの揮発する夜」第12回は、1月22日~2月5日の日記を掲載。境界線に対するゆるふわ感覚、『はなればなれ』(ジャン=リュック・ゴダール監督)の上映で実現した事故、真冬の早朝に試みた散歩のこと等々。
※五十日(ごとおび)の分は五所さんのブログでも見ることができます