『エイリアン』の造形を手がけたことでも知られるアーティスト、H・R・ギーガーの創作の秘密に迫ったドキュメンタリー『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』(原題:DARK STAR ‒ HR GIGERS WELT)が9/2(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて先行レイトショー、9/9(土)より東京都写真美術館ホール、以降全国順次公開となりました。
メインビジュアルは、ギーガーにとって最もパーソナルな作品であり、最愛のガールフレンドに捧げられた作品「Li Ⅱ」(1973-74)を、ギーガー財団の許諾を受けて特別に映画のポスターとして採用。boidマガジンでもおなじみ、グラフィックデザイナーの河村康輔によるデザインです。
ぜひご注目ください!
『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』
『エイリアン』造形の産みの親、孤高のアーティストの生涯に迫るドキュメンタリー
〜恐怖と苦痛に満ちた夢と記憶― 世にも美しいクリーチャーたちの秘密〜
ー魂の深い闇の中、孤独に光る星がある
『エイリアン』(1979年/リドリー・スコット監督)の造形で、1980年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞したスイスの画家・デザイナーのH・R・ギーガー。その作品は世界中のファンを魅了し、数々のアルバム・ジャケットにも使用され、多くのアーティストたちに影響を与えてきた。
6歳の時に父親にプレゼントされた頭蓋骨や、博物館でのミイラの恐怖といった創作の源泉、3人の女性のパートナーとの出会い。そしてもちろん『エイリアン』誕生秘話も語られる。「H・R・ギーガー財団」公認、稀有のアーティストのドキュメンタリー。
映し出されるギーガーの自宅やアトリエはまるで宇宙の中心のようにも見える。時間からもぎとられ、閉ざされたシャッターの向こう側にあるこの宇宙では、昼と夜が溶け合っている。彼の王国について知る者は家族と親しい友人たち、数名のアシスタントのみ。本作ではそんな「ダーク・スター」の中心へとカメラが入り込んだ。
映画に登場するのは73歳のH・R・ギーガー。所有する頭蓋骨に対しての、愛にあふれた感謝を彼は述べる。それは彼の抱える暗闇の最深部に旅に出るためのエンジンのようなもの。しかしその旅はもうじき終わるだろう、と彼は静かに付け加える。この映画の中のギーガーは、自分の死期が近いことを予見し、その最後の時を静かに楽しんでいるようでもある。2014年5月、74年間の地球上での人生が終わる。その最後の日々を、私たちはここに目にすることになる。
監督:ベリンダ・サリン
撮影:エリック・シュティツェル
録音:マルコ・トイフェン
編集:ビルギット・ムンシュ=クライン
サウンド・デザイン:ペーター・ブレーカー
サウンド・ミックス:レンツォ・ダルベルト
音楽:ペーター・シェーラー
共同プロデューサー:マーティン・シルト、ベリンダ・サリン
プロデューサー:マルセル・ホーン
出演:H・R・ギーガー、カルメン・マリア・ギーガー、マルコ・ヴィツィヒ、トム・ガブリエル・フィッシャー、スタニスラフ・グロフ、ほか
原題:DARK STAR ‒ HR GIGERS WELT 2014年/99分/スイス/カラー/デジタル/5.1ch 映倫区分:G
提供:日活/配給:日活、boid/宣伝:boid、岩井秀世/字幕翻訳:馬郡 慎平/日本語版監修:胸組光明
9/2(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷|9/9(土)より東京都写真美術館ホール ほか全国順次公開