boidマガジン8月号第2週は杉原永純さん、松井宏さん、鍵和田啓介さん、湯浅学さん、樋口泰人のラインナップでお送りします。1日遅れてしまいましたが、お盆期間も通常運転のboidマガジン、お休みの方にもそうでない方にも楽しんでいただければ。
こちらの5本です。
「YCAM繁盛記」第16回(杉 原永純)
山口情報芸術センター=YCAMのシネマ担当・杉 原永純さんの連載「YCAM繁盛記」。今回は先週YCAMで上演されたマームとジプシーの舞台「cocoon」、そして開催まであと2週間となった YCAM爆音映画祭2015(8月28~30日)の話題をお送りします。ついに発表になったクロージング作品はこちら↓です!
《FLTMSTPC》第18回(松井宏)
FLTMSTPC=「Fais le toi-même si t’es pas content=満足できないなら自分でやっちゃえ」。批評、映画雑誌の編集、翻訳、そして製作と様々な方法で映画と関わっている松井宏さんが「カイエ・ デュ・シネマ」の記事などを起点に、映画を作る/見せる/観ることについて探っていきます。今回は、「カイエ」4月号の特集「どうやってシナリオを書くの か? アンチ・マニュアル」を前回に引き続き取り上げる予定でした……が、松井さん、シナリオではなくインタヴューについてここ最近思うところがあったようで、急きょ予定を変更してインタヴューにおいて重要なことは何か、そして批評とインタヴューの関係について考えます。
映画川:『ハンナだけど、生きていく!』(鍵和田啓介)
今週の映画川は、9月19日から公開される『ハンナだけど、生きていく!』(ジョー・スワンバーグ監督)が登場。同作は2007年に発表されたインディペンデント映画で、その後 『フランシス・ハ』(12)で脚光を浴びたグレタ・ガーウィグを主演に、「マンブルコア派」という呼称で呼ばれるアメリカの若きインディペンデント映画作家たちが多数集い、共同生活を送りながら作りあげた注目の一作です。以前、映画川でスワンバーグ監督の『ドリンキング・バディーズ』(12)について書いてくれた鍵和田啓介さんが、『ハンナだけど、生きていく!』の主題、ハンナが選ぶ「第三の道」について考察します。
「ねこ日記」第18回(湯浅学)
湯浅学さんの家に集う猫たちの緩やかに流れる日々を、湯浅さんが直筆の原稿で綴る「ねこ日記」。近所のボス猫的存在であるマルオが牝猫を求めてあたりをうろつくなか、まだ去勢していないココミに早く手術を受けさせねばならないのですが――
「幻聴繁盛記」その16(樋口泰人)
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