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5/4 【boidsound上映情報】5/21(日)京都みなみ会館『FUGAKU』3部作&トークイベントも!
【boidsound上映情報】5/21(日)京都みなみ会館『FUGAKU』3部作&トークイベントも!

5/19(金)より京都みなみ会館にて青山真治監督特集にて『EUREKA/ユリイカ』デジタル・マスター完全版、『Helpless』、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』boidsound上映です!

また5/21(日)には『FUGAKU』3部作も限定上映。上映後には北小路隆志さんと、樋口のトークイベントもあります。スクリーンでの上映は貴重な機会となりますので、ぜひご覧ください。

 

【青山真治監督特集/boidsound上映】
『FUGAKU』3部作
5/21(日)14:30の回、上映後
ご登壇:北小路隆志さん(映画批評家/京都芸術大学教授)、樋口泰人さん(boid主宰)

青山真治監督が多摩美術大学映像演劇科の教授在任中(2012~2015年)に、同科の学生や教員らとともに制作した中編シリーズ。
映画そのものがテーマとなった第1作『FUGAKU 1/犬小屋のゾンビ』、チェーホフの戯曲『かもめ』を原作とする第2作『FUGAKU 2/かもめ The Shots』、キャンパスで繰り広げられる銃撃戦と学内映画祭のテーマ曲作りの模様が交錯する第3作『FuGAK 3/さらば愛しのeien』

詳細はこちらをご覧ください。
https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/25463h/b

 

FUGAKU 1/犬小屋のゾンビ
2013年 / 31分 / 日本
監督 青山真治
制作 鈴木余位、広田智大、山崎遙、神田裕子
助監督 甫木元空、廣瀬有紀、石原弘之
撮影 西村果歩、内田俊太郎、諸星厚希
照明 山本圭太、川添彩、原悠介、椎名琴音
美術 大沼史歩、間瀬玲奈
録音 松枝風、舟迫彩
音楽 HIMARAYA BROTHERS
振付 秋草瑠衣子
車両 由谷貴史
スチール 白井晴幸
スーパーバイザー 大久保賢一
出演 山本圭祐、足立理、林陽里、秋草瑠衣子、あおやましんじ、赤塚実奈子、松㟢翔平、椎名琴音、大河原恵、濱野風花

青山真治監督が多摩美術大学映像演劇科の教授在任中(2012~2015年)に、同科の学生や教員とともに制作した『FUGAKU』シリーズの第1作。映写技師Kがエージェントに連れられ辿り着いた山奥の湖畔。「犬小屋」と呼ばれるその場所には電飾の兜を被ったピカピカ教授と、生きる屍となった彼の娘がいた――。Twitterのbotから引かれた言葉をもとに構成された台詞や絵画など既存の言葉やイメージの引用、撮影に参加したキャストやスタッフから導かれたアイデア、撮影現場(山中湖)において生成される時間と運動がゴチャマゼ(mixed-up)となって出来た映画。映写機が回り、光が照射されれば、ゾンビ=映画は何度でも甦る。

 

FUGAKU 2/かもめ The Shots
2014年 / 41分 / 日本
監督・脚本 青山真治
原作 アントン・チェーホフ
製作総指揮 山本圭太
制作 山崎遙、神田裕子、八木里望
助監督 川本直人、甫木元空、川添彩、大橋咲歩
撮影 西村果歩、内田俊太郎、諸星厚希
照明 平曜、芳賀陽平、原悠介、目黒律啓
美術 大沼史歩、土田寛也、松㟢翔平、坂爪健、大河原恵
編集 川本直人
音響 松枝風、佐々木竜彦、小出水賢一郎、得地和軌
音楽 ヒマラヤ・ブラザーズ
スチール 白井晴幸
スーパーバイザー 大久保賢一
出演 とよた真帆、髙橋洋、広田智大、川添野愛、鶴巻紬、松山立、福本剛士、あおやましんじ

湖畔の田舎に帰ってきた大女優とその恋人である人気作家たちを招いて、女優の息子が自作の芝居を披露する場面から始まる群像劇。そう、『FUGAKU』シリーズ第2作はチェーホフの戯曲『かもめ』を原作としている。ただし、そのまま上演すれば3時間近くかかる戯曲の台詞は上映時間40分になるまで刈りこまれ、舞台となる屋敷は壁や背景を廃した骨格のみで作られている。そうした最小限の台詞と舞台装置によって前景化するのは、俳優たちの存在であり、彼らの会話や身振りによってもたらされるダイナミズムだ。120年前に書かれた有名な戯曲が俳優の力でこれほど新鮮になることに驚かされる一作。

 

FuGAK 3/さらば愛しのeien
2015年 / 46分 / 日本
監督 青山真治
出演 小出水賢一郎、松㟢翔平、坂爪健、得地和軌 ほか

『FUGAKU』シリーズの最終第3作。大学のキャンパスを舞台に「総裁」の暗殺を目論む一団が繰り広げる銃撃戦と、大学の映画祭のテーマ曲を作るために集った学生と教授の会話が並行して展開されていく。在学中の学生だけでなく卒業生や外部の人材も多数参加、キャストとスタッフが入り混じって撮影され、誰が何をやったのかもほとんど記録されていないという。『FUGAKU』3部作の中で最もドキュメンタリー色の強い作品だが、それはこの一作に留まらない、本シリーズの制作を通して蓄積された人間関係のドキュメントだともいえるだろう。ゆえに本作はテーマ曲の録音とともにひとまずの終幕を迎えるが、タイトルに「U」を欠いたまま、未完であり続ける。