遠藤麻衣子監督の最新短編『自在』が、8月3日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて2週間限定ロードショー!連日21 :00から上映で、初日のアフタートークにboidの樋口が登壇します。
* * *
14分の短編上映後に遠藤監督との1時間ほどのトークという無謀な企画。
第3の目を与えられた人間たちを、もはや誰のものでもないとしか言いようのない「自在」に動くカメラがとらえたその姿は、遥か未来でもあり遠い過去でもありしかし絶対的に今ここである世界の姿のようにも思えます。
一体それはどこからどうやって生まれたのか? 彼らは何をやろうとし、何が起こり、何へ向かっていくのか?
映画の未来でもあり人類の未来でもあるどこかを見つめつつ今を語るトークができたらと思っています。
(樋口泰人)
* * *
なお、トークの日以外は3本の短編(他監督作品)との併映などのプログラムになっています。
詳細は公式HPにてご確認ください。
▽公式HP
▽『自在』予告編
https://youtu.be/EGPnz7xOrik?si=sTQtQt4B13TiNPTk
遠藤麻衣子監督 『自在』
ロボットと一体化した少年は、能力の限界を広げるために新たな体の一部を作っている。彼は三つ目のメガネやロボットを通じ、同時に他のふたりの子供たちと現実世界の時空を超えて交感を重ねる。重奏的なその体験の先で…。
本作のきっかけとなった「稲見自在化身体プロジェクト」は、身体を変幻自在にする「自在化技術」の研究を行うプロジェクトであり、その目的のもと国内外6研究機関の研究者たちが分野を超えて結束し、2023年春までの5年間、集中的に研究を行なった。本作は、遠藤麻衣子監督がその研究現場に潜入し、そこで目の当たりにした身体の多様な未来のありようにヒントを得て、独自に想像し描き出した物語である。劇中には、当時ラボで使用された実験用実機が複数登場する。撮影では、各実機の設計者であり製作者でもある若い研究者たちが自ら操縦を行なった。
〈出演〉
遠藤陽太郎/Yotaro Endo
シュミット真綾/Maya Schmidt
早川天麻/Tenma Hayakawa ほか
〈監督〉
遠藤麻衣子/Maiko Endo
映画監督/アーティスト。ヘルシンキ生まれ。東京で育つ。ニューヨークで創作の後、帰国。 2011年日米合作長編映画『KUICHISAN』で監督デビュー。同作は 2012年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞。日仏合作で長編二作目となる『TECHNOLOGY』を完成させた。中編『TOKYO TELEPATH 2020』が、2020年ロッテルダム国際映画祭正式出品作となる。2021年に初の美術作品となる映像インスタレーション《Electric Shop No.1》を東京のTakuro Someya Contemporary Artで発表。2022年、第14回恵比寿映像祭でオンライン映画《空》を発表。翌年、東京都写真美術館の展覧会「風景論以後」に同作を展示。現在、東京を拠点に活動中。