boidマガジン9月号第4週は梅田哲也さん、川口敦子さん、ロビン西さん、五所純子さん、土居伸彰さん、小倉聖子さんの記事をお届けします。今週は図らずも韓国、アメリカ、カナダ、ポーランドと、海外の旅行記&取材記が数多く寄せられました。
【お知らせ】
来週はお休みをいただき、10月号は10月9日~10日から更新をスタートします
ほとんど事故 第17回 (梅田哲也)
梅田哲也さんによる「ほとんど事故」17回目の今回は、韓国とアメリカでの滞在について書いてくれています。韓国では様々な小鉢とともに提供される食事で制作パターンも普段とは変わりつつ、50名の地元の人々のうたを収録した作品を制作。歌うという行為でほぐれるコミュニケーションの根源的なものも見えてきます。一方、ポートランドのフェスティバルで見たドラァグクイーンのパフォーマンスやレコードショップの在り方、そして静寂の中で交わすとあるアーティストとの交流から感じたこととは。
映画川特別篇 ロン・マン監督インタヴュー (川口敦子)
今週の映画川は10月3日から公開されるドキュメンタリー映画『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』を作ったロン・マン監督のインタヴューをお届けします。カナダのトロントに住むマン監督は、70年代から公害問題やフリー・ジャズ、コミック、マリファナ、車社会など様々な題材のドキュメンタリー映画を製作。さらに、ここ10数年で300作以上の作品をカナダで配給、この7月には同じトロント出身のニール・ヤング(バーナード・シェイキー)のレトロスぺクティヴを開催したりもした多彩な人物です。『ロバート・アルトマン~』では、アルトマン夫人のキャスリンさんの全面的協力を受け、貴重なオフショットや撮影現場の映像が挿入されるだけでなく、多くの名優や映画監督、そして(生前の)アルトマン自身の証言によって彼の作品と人生を柔軟に掘り下げています。
トロントまでマン監督を訪ねて取材してきてくれたのは、長年ロバート・アルトマンについて研究され、昨年boidマガジンにも「アルトマン前史:撮って学んだカンザス時代」</a>を寄稿された映画評論家の川口敦子さん。監督のこれまでの仕事やアルトマンからの影響について聞いてくれています。
『ロビン西の描き捨てノートマンガ2004ー2014』第13回
ロビン西さんが約10年間ネタ帳に描きためていた未発表の”即興漫画”の中から、毎回一作を選んで描き直してくれる『ロビン西の描き捨てノートマンガ2004-2014』。先月で1年間の連載を迎え、第13回の今回は満を持しての「タイムトラベル物」の即興漫画の登場です!そこはロビンさん、新たなジャンルをも開拓されたようです。野武士の運命やいかに…どうぞお楽しみください!
No More Cinema ? Vol.16 (五所純子)
文筆家の五所純子さんの連載「No More Cinema ?」。今回はいつものようなエッセイではなく、ある名簿が直筆で書かれています。ここに書かれた名前を見ればすぐにわかる人も多いと思いますが、これは安全保障関連法案に賛成した参議院議員の一覧です。そしてその名前の背後に描かれたイラストは――
Animation Unrelated 第26回 (土居伸彰)
世界中のアニメーションの評論や上映を精力的に行なっている土居伸彰さんの連載「Animation Unrelated」です。9月17日~22日にソウルで行われたコリアン・インディペンデント・アニメーション・フィルム・フェスティヴァル=”インディアニフェスト”に参加してきた土居さん。韓国人アニメーション作家や彼らが作った作品に触れる中で気づいたこと、アニメーションの「当たり前」のかたちとは――
グティニャ映画祭レポート (VALERIA 小倉聖子)
『イーダ』(パヴェウ・パヴリコフスキ監督)が今年の米アカデミー賞の外国語映画賞も受賞するなど、近年さらに新しく多様な才能が生まれているポーランド映画。そのポーランドで開かれる最大の映画祭がグティニャ映画祭です。ポーランド北部の港町グティニャで開かれているこの映画祭(2011年まではポーランド映画祭という名称でグダニスクで開催)は、過去の受賞者にアンジェイ・ワイダ、クシシュトフ・キェシロフスキ、アグニシェカ・ホランド、イエジー・スコリモフスキなど世界的に活躍する映画作家が連ねる歴史ある映画祭でもあります。
『イーダ』を始め数々のポーランド映画の日本公開時の宣伝を手がけられてきたVALERIAの小倉聖子さんが、今年のグティニャ映画祭に潜入。その様子をたくさんの写真とともにレポートしてくれます。
※東京では11月に「ポーランド映画祭2015」が開催されますので、ぜひそちらにも足をお運びください!
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